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女王蜂は選ばれしものなのか…厳しいミツバチの世界

 ハチの巣1

 

 ミツバチの世界は、女王蜂、働き蜂、雄蜂で形成されています。雄蜂については、以前のブログで書きました悲しい雄蜂の一生ですよね。では女王蜂ですが、ミツバチの世界ではどの様な立場なのでしょうか?

 「女王」と聞くと、頂点に君臨する高貴な方を連想しますね。現在では英国のエリザベス女王さま。近年ではオランダの前ベアトリクス女王さま。どちらも素敵な方です。太古では、もちろんクレオパトラ7世。クレオパトラは絶世の美女と言われていますが、兄弟婚(プトレマイオス13世とプトレマイオス14世)あり、プトレマイオス13世との確執からカエサルとの関係やら、その後のアントニウスとの関係やら、言い方は悪いですが、彼女の美貌とフェロモンによって強い男を手玉に取って権力を手にしていたと言えるのではないでしょうか。何が彼らを狂わせたのか…数千年も前の事は想像すらできません。

 

 さて、ミツバチの世界ですが、女王蜂は、人間の女王の様に血筋で選ばれる訳ではありません。全てのミツバチは同じ女王蜂から生まれてきます。しかし、ミツバチの巣には王台と言うものが設置され、女王蜂候補はその王台の中に産卵されます。王台の数は、3~10個ぐらいのようです。

 産卵された時から、女王蜂候補者(者か?)の骨肉の争いは始まります。まず、平等に生まれた女王蜂候補の幼虫は他の働きバチや雄蜂と違ってロイヤルゼリーのみを与えられて成長します。これで、体の大きさが他の蜂と比較しても大きく育つのでしょうね。一番先に生まれた幼虫は、他の卵を破壊します。ほぼ同時に生まれた場合は、他の幼虫を殺害します。そして、一匹のみが女王蜂の地位を獲得します。まさに、唯一無二の存在となるべく戦うのです。

 厳しい戦いに勝利した女王蜂は、他の蜂よりも比較的早く成長していきます。大きく成長した女王蜂は繁殖期の春から初夏にかけて交尾のため空中飛行をします。それまで仕事の無かったグータラ雄蜂は女王蜂めがけて飛行します。雄蜂の数は巣の規模で違いますが、おおよそ全体の5%くらいでしょう(数百~数千)。その中で女王蜂と交尾に成功するのは20前後と言われています。女王蜂の交尾は一回のみで、生涯生み続ける精子を体にため込むのです。そして、一日2,000個くらいの卵を産み続けます。女王蜂の寿命が3~5年(日本ミツバチと西洋ミツバチでは違います)と言われていますので、膨大な量の卵を産むことになります。

 新女王が誕生すると、旧女王は子飼いの部下(ではないです)を引き連れて分蜂します。新旧女王の争いはめったに起きないそうですので、円満ですね。

 

 女王蜂は、とにかく卵を産んで産んで産みまくります。交尾の時と分蜂以外で巣を出ることは無い、囚われの女王の様な生活です。

女王蜂を育てるのは働きバチ。生まれた幼虫の世話も働きバチ。極端に言えば、女王蜂を管理しているのも働きバチ。女王蜂は、子孫を残すために選ばれたものと言えるのではないでしょうか。

 ミツバチの巣の社会で君臨するわけではなく、ひたすら子孫を残すために卵を産み続ける。しかも外の世界に出る事も許されずにです。太古の時代から命を繋いで、美味しいはちみつをもたらすミツバチですが、子孫繁栄の為に、なかなか厳しい一生のようです。

 けなげなミツバチから頂くはちみつなのですから、大切に食したいと思います。

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