DenmarkからElephant Rocks（これも観光地なのか？）

　 ワインの町Denmarkを出発。パースの友人Johnからは「Elephant RocksとTree Top Walkは良いところだよ」と言われたので、とりあえずElephant Rocksへ向かう事にします。

西オーストラリア最南端のFreeway1号線をDenmarkから西に15㎞くらい、そこから5㎞程度南下したWilliam Bay National Parkにある海の綺麗なところらしい。

　一応駐車場の様なものが完備。外は再び強烈なシャワーなので出る事は出来ませんでしたが、5分ほど待つと雨もやんだので散策に。坂道を少し下ったところに看板。

 

 

　右に下るとGreen Poolとあるけど、まずはElephant Rocksへ。

 

 

　周囲は寂しげ。冬の、しかも州外れのマイナーな観光地です(^^;　人もまばらに3人ほど。見えてきたのは、

 

 

　確かに象に見えない事もない岩、岩、岩。象のお尻が…海に向かって行進しているかのようです（笑）

もっと先まで行くとより近い写真が撮れたのですが、柵も無く、足元が雨で滑るので、安全の為にやめにしました。

　駐車場に戻る前に、Green Poolも見物してきました。写真ではよくわからないけどその名の通りきれいなグリーンに見える海、夏に訪れたら美しいビーチだったと思うけどなぁ。

 

　

 

ガス欠か？恐怖の2時間ドライブ

 

　少し道草しましたので、Tree Top Walkは諦めて（まだ300㎞くらいは走らなければならない）、「途中Walpoleで給油して…」と町に立ち寄ったところ、「レギュラーしかない」とスタンドのお姉さん。「次のスタンドまでどのくらい？」と聞くと「40分くらいじゃない」と返事。40分なら60～70㎞くらいだから現状ならもつかと（燃料メーターはまだ3メモリある）、そのまま出発。

　今思えば、この判断が恐怖の2時間の始まりだったかも(^^;

Freeway1号線を道なりに20㎞ほど走りMount Frankland South National Parkに入って北上。いつものユーカリの森に入ったあたりで燃料メーターが2メモリに。そして警告灯「残り走行距離は70㎞」と(^^;　マップで次の給油地Manjimupまで 80kmΣ（・□・；）　思い起こせば、Walpoleでレギュラーガソリンでもたしておけば良かったんだけど…と言うか、この時点でWalpoleには戻れる可能性もあったかも？　しかし、途中に町の文字も地図にあるので、速度を80㎞くらいまで落として燃費走行に努めて前進。が、進めど進めど森しかない…

町のマークと思えたのはキャンプ場の入り口だけ。　途中、道路工事のお兄さんに「この辺で給油できる町は？」には「Manjimupかなぁ」とつれない返事(^^;

　こんな時、冷汗は出ない事は分かりました。色々考えて喉が渇きます。　行き交う車もなく、ただひたすら森の一本道を妻と少し不安になりながら走行を続けました。街灯もない一本道だし、夜は寒くなるだろうし…こんなところで野宿になったら大変です！WifiはNoServiceの表示！

　燃料メーターが残30㎞と通知して来て、町までの距離60㎞の表示を見て絶望感と言うか、こんな経験しちゃうんだと思った時に、前方で路肩に停車している車を発見ヽ(^o^)丿

妻が「相談してみたら」と言うので、後ろに停車。若いお兄さん（30前後かな）が、何故か車外で歯磨きしていました（笑）

　「ちょっとヘルプしてほしいんだけど」と話しかけると、にこやかに「どうしました？」と。「実は・・・」と言うことで現状を説明すると車のハッチバックを開けて地図の本を取り出し調べてくれました。車の中にはリュックサックなどが入っていたので「キャンプ中？邪魔しちゃった？」と聞くと「そう言う訳じゃないけど、歯磨きしたくなってね」だって。

面白いお兄さんです。

　そして地図を私に見せて「この先を左折してまっすぐ行くとNorthcliffeという町があって、ガソリンスタンドあるようだよ。30㎞くらいかな」と調べてくれました。

「30㎞、うーむ少しギリギリかも。残りの走行可能表示が30㎞と出てるのよ。多分余裕があるとは思うけど、結構ギリギリかなぁ」と私。暫く考え込んだ彼は、

「じゃあ、僕の車でエスコートしてあげるよ。燃費を考えて50～60㎞くらいで走ろう。万一途中でガス欠起こして走れないときはライトで合図して。車を止めて町まで乗せていくから」と言ってくれました。とりあえず、これで何とか野宿回避＋最終目的地には到着できそうと安堵しました。

　その後、彼の車を追走する事小一時間、無事Northcliffeの町に到着。彼の先導でガソリンスタンドにヽ(^o^)丿

その時の車の表示がこれ(^^;

 

 

　残り走行可能距離が5㎞になっておりました(^^;(^^;(^^;

給油の最後まで付き合ってくれた彼（Duncan Jamesさん）には、お礼にThe Lake House（Denmark）で購入した赤ワインを差し上げました。お礼に現金と言うのも無粋だし…妻と道中相談してワインにしました。Duncanさんも喜んでくれました。これが、ワインの写真が一枚ない理由です(^^;　ついでに、メールアドレスも交換して、今もお付き合いしています（笑）残念ながら記念写真を一緒に撮る余裕はなかった…。

　Duncunさんは、その後も優しさを発揮。

「どこまで行くの？」と聞くので、「Margaret Riverだよ」と答えると、「じゃあ、僕もそこに宿泊予定だから、僕が道案内するから」とその後も200㎞にわたり先導してくれました。Margaret Riverの入り口は夕方とあって混雑しており、残念ながらお別れを言うことは出来ませんでした。宿泊場所が近ければ晩飯でも誘おうかと思っていましたが、別行動に。ちなみに帰国後にメールを入れたらすぐに返事が来て、今フランスだよ～ですと。いったい何している人なんだろう。

　この日乗った道順を地図で追ってみたら、Northcliffeだけ横道にそれてる（笑）　しかし、延々と森の中を走ったものです。人のやさしさに感謝！

 

 

　予約していたB&Bには17時に到着。あたりは暗くなっていました。昼食も取る事の出来ない、長い長い一日でした(^^;

次のブログでは、西オーストラリアのワイン名所Margaret Riverを紹介します。