お肉は焼く前にエクストラバージンオリーブオイルでマリネにしよう

 

　お肉を焼く前に常温にまず戻すことをご存じですか？冷蔵庫から出して直ぐに熱い鉄板や網にのせると、お肉もびっくりして、なかなか中まで熱が伝わらず上手にミディアムレアやレアで焼く事が出来ません。表面が焼け過ぎてしまうと固さを感じて美味しくないですよね。

 

BBQにお奨めは少し贅沢な備長炭　

 

　先週末はお天気が良かったので、久しぶりに庭でBBQをしました。青空の下で食事を頂くのは、気分的にも健康に良さそうな思い込みもでます。

店主は、BBQ歴が30年ほどになりました。最初のうちは火おこしに時間がかかり、肉の脂で山火事の様になって火消しに追われたり、肉が炭になったり野菜が皺々になったり、失敗の連続。BBQの経験値、重要です。

　まずは、火の準備。最近の我が家は贅沢に備長炭を使うようになりました。火持ちが良く、火力も安定しているので、BBQには最適です。木炭は安価ですが、火力が安定しないし肉の油を吸収して急激に火が起きたりしてしまいます。肉の表面が墨色になったり炭臭くなったり失敗する人も多いのではないでしょうか？木炭でBBQをする場合は、一旦木炭を赤々となって炎が出ないくらいまで燃やして、その傍に追加の木炭を置くなどして火が大きく立ち上がらない様にする工夫が必要ですね。備長炭はゆっくりと燃えて（火は立たない）くれるので、非常に重宝です。6～7人くらいの人数なら1㎏もあれば十分です。備長炭は、火持ちが良いですが、火を点けるのに最初は戸惑うかもしれません。まずは、木炭を少し準備して（焚火をする様に簡単に５～６本組み上げる）、その真ん中に着火剤（私はおが屑でできたファイヤーブロックを使っています）を3片くらい火を点けて放置します。備長炭は直に着火剤の火にかけず、木炭の周りに置いて少し温めてあげます。そして木炭に火がおきて赤くなってきたら、その中に温まった備長炭を入れて火が移る様にしてあげます。木炭は燃焼が早いので、備長炭の火種として利用するだけです。火の安定を考えるとBBQ開始の40分前くらいには準備を始めたいですね。

 

お肉は調理1時間前くらいには冷蔵庫から出して香草とオリーブオイルでマリネに

 

　肉は、火おこしの前に冷蔵庫から出し、ローズマリーなどの香草とニンニクのスライスをちりばめて、エクストラバージンオリーブオイル（勿論ジンギリ＝Jingilli）をかけてなじませます。ローズマリーやニンニクは肉の臭みを緩和してくれますし、オリーブオイルは香りを良くするだけではなく、焼く時に肉のうまみを中に閉じ込めてくれます。この時は特に塩胡椒はしません。塩胡椒は食べる前に一振りでよろしいのではないでしょうか。エクストラバージンオリーブオイルは、この他野菜（椎茸や茄子など）を焼く時も先に刷毛などで軽くコーティングしてあげると野菜の水分が逃げないので、しっとりと美味しい野菜が頂けます。BBQで干からびた野菜はいただけませんね。マッシュルームは傘のおなかの方を上にしてじっくり焼くとマッシュルームの汁がじわっと傘一杯に溜まって、これが絶品です。

　肉は、観察していると徐々に膨れてきます。あまり焼きすぎて肉が痩せないように両面をじっくり焼きましょう。よだれが出てきますね。

 

ラム肉は低カロリーでしかもビタミンも豊富な健康食

 

　ラム肉は生後1年以内の柔らかい羊です。マトンのような羊の匂いも少ないので、羊が苦手でもマリネにすることで楽しんでもらえると思います。（クラヤは肉屋ではありません）しかも、カロリーは牛肉より相当低く鶏肉並み。加えて、鉄分やビタミンB12などを含む健康食です。動物性でありながら、悪玉コレステロールを低減させる不飽和脂肪酸が多く含まれていますので、エクストラバージンオリーブオイルと合わせる事で、ますます健康的で良質なたんぱく質をとることが出来ると言う訳です。季節もそろそろ冬になり、外でのBBQには寒いかもしれませんが、健康肉の骨付きラムを青空の下でがぶりと頂くのもいいですよ。家の中で楽しみたい方は、肉を焼く前にフライパンを加熱せず、マリネになった肉をフライパンにおいてからじっくりと加熱してください。

　もちろん、健康に食事ができる事に感謝して、赤ワインで乾杯！