タイムの花が全滅してしまいました…

 

　8月上旬、ギリシャアンドロス島の友人からメッセージ。
「7月からの熱波でタイムの花が全滅してしまった…」
6月下旬に開花の写真が届いて、そろそろ収穫の時期と朗報をワクワクして待っていたのに、残念です。
昨年は、9月に雨が降らずにエリカの花が思うように咲かず、エリカハニーの収穫が出来ませんでした。

 

　今年の猛暑はギリシャだけではなく、隣国トルコやイタリア南部も襲われているようです。
気温40～45℃。各地で山火事が発生しています。ギリシャではアテネ近郊で山火事が起きて、東に位置するアンドロス島にも煙が飛んでくるそう。アテネ北東部に位置するエビア島での火事はすさまじく、島民も非難しているそうです。

 

　アンドロス島では幸い大きな山火事は発生していませんが、連日40℃を超える暑さで植物は枯れてしまい、友人は毎日水を蜂の巣に運んでいるとの事。山の上なので、雨が降らなければ、水分不足は蜂にも致命傷です。

 

　問題はそれだけではなく、蜂の巣の管理に通常スモークを使いますが、山火事のリスクがあるので使用を禁止されているそうで、ハチの手当も大変であるとか。更に、Yellow Wasps（日本で言うところのスズメバチに近いものでしょうか？）が、みつばちの巣を襲いに来るので、その対処もしなければならず、又気温が上がるとみつばちの天敵ダニの発生が懸念されます。猛暑の中、相棒みつばちの世話に奔走しているとか。

 

　とは言え、時間を見つけては殆ど無人の浜辺で海水浴をしてのんびりする事も忘れていないと。さすがギリシャ人です。

 

　そう言う訳で、今年はタイムハニーが入荷しません。

 

9月に雨が降れば、年末のエリカハニーが期待できますが…

 

　まずは、ギリシャを含む地中海南部で発生している山火事と熱波が鎮静化し、平穏な日々が戻りますように。また、被害が最小限でありますように。