店主の独り言 ー はちみつとギリシャ神話と養蜂業の世界
ギリシャとの出会い~ギリシャの人々
店主は、ギリシャとの付き合いが長いです。
初めてギリシャを訪れたのは1996年。その頃日本の電機メーカーに勤務していた店主は定期的な長期出張を命令され、とうとう現地パリオファリロー地区(アテネの西、ピレウス港の南)にアパートを借りて年間100日以上に渡って半住生活を4年間過ごしました。その後2003年夏まで、欧州駐在中には毎月訪れる通いなれた都市になりました。
ギリシャ人は、おしゃべりが大好き。
レストランでの注文でも、お土産屋さんでの交渉も、すべておしゃべりを楽しんでいるのです。
ビジネスで交渉が成立すると、昼間からメタクサ(ギリシャのブランデー)で乾杯。夕食は夜9時から日が変わるまで料理と会話を楽しみます。
特に話題となるのが神話の話。ワインの神ディオニソス(バッカス)から始まって、様々なことが神話と紐づけがされている事を誇りに思っていると感じさせられます。
一杯やった日が、友人のName dayであったらもう大変です。ギリシャ特有のボディランゲージ、フィンガーランゲージを混ぜ合わせながら、夜が更けるのも気にしないでワイワイとやる。それが、ギリシャなのです。
はちみつとギリシャ神話
さて、はちみつの成分価値は、古代から知られています。
ギリシャ神話では、最初に養蜂を始めたのは、アポロと女神キュレネの息子であるアリスタイオスであるとされています。
アリスタイオスが誕生した時、ヘルメスが取り上げ、女神ガイアとホーラが祝福を挙げたとされます。彼は、ネクターとアムブロシアを供されて不老不死となったとあります。
ネクターとは、花からほとばしる砂糖のことであり、まさに蜂たちの集めたハニーです。古代においてネクターもアムブロシアも神々の飲み物であり食べ物でありました。
アリスタイオスが成長した時、ムーサイより予言と医学の教育を受け、精霊たち(ニュンパイ)よりチーズ、はちみつオリーブの作り方を教わったのです。
神話の世界のみならず、古代ギリシャにおいての養蜂発展の根拠となる文献が多数見つかっています。
ミノア文明の地クレタ島の都市ファイストスでは、BC3400頃の土から巣箱が発見されました。これには、金のネックレスと2匹の蜂が巣に一緒についていました。
クノッソスにおいても、金の蜂の形をしたペンダントが出土され、そのプレートには「Honey is offered to all gods」という意味が記されていたそうです。
オッデッセイアにもはちみつの記載があります。Melikratonという牛乳とはちみつを混ぜた最上の飲み物として。
紀元前600年頃に活躍した政治家ソロンは養蜂の規則を導入しています。
例えば、すでに養蜂を営む者が近隣にいる場合は約1㎞の距離を置かなければならない・・とかです。
蜂に関する最初の科学的研究は、アリストテレスでした。
医学の父ヒポクラテスは、定番の食の一つとして蜂蜜は万民に良い。特に痛みに効くと言っていました。
古代ギリシャの哲学者デモクリトスは、はちみつは人々の健康と長寿に必要なものと信じていましたし、哲学者ヒポクラテスとその門弟たちの主食の一品でもありました。
詩人ヘシオドスは、当時蜂の巣のことを古代ギリシャ語で「Simbli」と記述しています。
古代から特別なものとして身近にあったはちみつ。
現代の私たちは朝食やおやつ、時には薬として、楽しむことができるのです。
西オーストラリア・ギリシャ から「おいしい」を直送|株式会社クラヤ
株式会社クラヤ Olive Oil & Honey
「あなたの世界を彩る一品を」をコンセプトに、西オーストラリア・ギリシャから「おいしい」を直送しております。コールドプレス製法で作られるエクストラバージンオリーブオイルや希少はちみつと言われるジャラハニーをはじめ、世界40か国を訪れた店主が、実際に目で見て、心で感じた大自然の豊かな恵みを是非お楽しみください。
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