久々に連絡を取った昔の仕事仲間。
はちみつの輸入をしていると話したところ「実は私もはちみつを作っているんだ」と。
また一緒に仕事をできることになるとは！

 

エーゲ海キクラデス諸島北端に浮かぶアンドロス島。

ここは全長40km、人口は1万人程で、諸島の中では2番目に大きい島です。
（面積は会津若松市と同じ程、人口密度は26人/km2)

 

50歳過ぎに故郷のアンドロス島に戻った昔の仕事仲間は、青い海と空に囲まれた温かくのんびりとした島で養蜂業を始めたそう。

 

一緒に働いていた当時、技術者だった彼の仕事ぶりは何事にも丁寧。養蜂においてもそれは健在で、彼の綿密な計画と管理には驚かされました。

彼の作るはちみつは、主に2つの香り高いハーブはちみつ。
タイムハニー（Thyme Honey）とエリカハニー（Erika(heather) Honey)です。

 

タイムハニー(Thyme Honey)
ギリシャ内でもタイムハニーは収穫が少なく貴重です。したがって値段も高額。
収穫はタイムの花の咲く春後半からです。
淡い琥珀色でハーブの香りが高く、さらさらとして食材や飲み物にもよくなじみます。
保存状態にもよりますが6～18か月で結晶化が始まります。

ハーブとしてのタイムは、チモールという成分が含まれており、抗菌・殺菌効果が強力と言われています。
またタイムハニーには、ポリフェノールなどの抗酸成分も多く、アンチエイジングハニーとしても知られています。
アンドロス島のタイムは、全てが自生！農薬なども一切使用していません。

 

 

 

 

エリカハニー（Erika(heather) Honey)
ツツジ科のギリシャ固有エリカの花から採取され、花は初秋の最初の雨が降ってから咲きだします。
非常に濃い赤みを帯びた蜜が取れ，粘度が高いねっとりとしたはちみつになります。
収穫は晩秋から。結晶化は早く、収穫後3か月ほどで結晶化します。

 

エリカは、別名ヘザーもしくはヒースという名の方で広く知られています。
英国名ヒースは、元々荒地という意味であり、おそらく有名な荒地嵐が丘などの荒地に多く咲いていたので、そのような呼び名がついたのかもしれません。
ギリシャも同様に荒れた土地が多く乾燥しているので、ヘザー（エリカ）の生息に適しているといえます。

ハーブとしても有名なヘザー（エリカ）は、薬用として用いられた歴史も長く、花には多くのミネラルが含まれています。
鎮静作用や殺菌作用があると言われてきました。
また、ヘザーに含まれているアルブチンは美白効果があると言われています。
そのため、ヘザーのハーブティは色素沈着によるシミソバカスの予防として飲用されている他、泌尿器系の改善、疲労回復に効果があるとされています。

 

ぜひ一度ご賞味ください！