はちみつの効果効能についてさまざまな意見をネット上で読むことが出来ます。

当店は、はちみつを販売していますので、「効果ありに一票」と言い続ける立場におりますが、真実のところは、まだ科学的に解明されていないことが多く、「悪くはない」けど「絶対に○○に良い」とは言い切れないのではないかと言うのが正直なところです。

 

　はちみつは砂糖と比較すると血糖値を上げにくいと言われています。GI値（グリセミック指数）では、白砂糖が100＋、はちみつは花の種類にもよりますが、60-80くらい（種類によって随分と違います）。フルクトース（果糖）はグルコース（ブドウ糖）と比較するとGI値は相当低いので、フルクトース比率がグルコースと比較して多い「ジャラハニー」は他のはちみつと比べるとGI値は50台まで低下しますので、さらに血糖値を上げにくいと言えます。一方で、はちみつは砂糖よりもカロリーが高いですし、果糖は肝臓で処理されない分は中性脂肪としてのこりますので、過剰摂取はよろしくないですね。はちみつの一日の健康推奨摂取量は20gと言われています。何事も、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と言う事です。

 

　はちみつには「ミネラル」「ビタミン」「アミノ酸」「ポリフェノール」「有機酸（グルコール酸）」が含まれていて、一般的な甘味料と比較すると体に良いと言われていますが、含有量からすると、即効性のあるものとも言いにくいところです。一方で、最近はちみつ（特にユーカリ種）が腸内フローラに効果があるとの研究も進んでおり、まさに自然の作り上げた偉大なる産物と思います。

 

　店主は、小さいころから「風邪をひいたら、はちみつレモン」の崇拝者です。風邪で熱が出たら、はちみつとレモン！　これで、一晩で熱が下がり回復する事が多いです。おそらく、はちみつはエネルギーとしての吸収が良く（ブドウ糖の転換）、弱った体でも効率よく体にエネルギーを与えてくれるのでしょう。病院ではブドウ糖の点滴をしますが、「はちみつレモン」を口にすると、仄かな甘みと柑橘系の爽快感が気分も良くする事で効果が相乗的に働くのではないかと思うのです。点滴では、気分良くはならないですから、はちみつの「ヒーリング効果」は大切な要素です。

　また、喉がイガイガする時や歯茎の腫れ、口内炎でも店主は商売物のジャラハニー（TA値の高いもの）をスプーン一杯口の中でじっくり転がしながら味わいます（一日一回）。すると、おおよそ2日くらいで炎症が収まります。おそらく、はちみつの殺菌効果が効いているのではないかと思うのです。

 

　太古の時代からある「はちみつ」は、体が弱っているときに消化機能がうまく活動しなくても十分なエネルギーを吸収させてくれます。外傷にも殺菌や空気の遮断（防菌）として使われたのでしょう。これらは、人類数千年の経験からくるものです。そして、経験はやがて科学によって立証されます。

　はちみつは、蜂のなかで唯一ミツバチが作るもの。どうして他の蜂ははちみつを作らないのでしょうか。化学でも解明できない「はちみつ」は、何千年も人々に愛される神秘の産物です。はちみつを口にしたときに感じる「癒し」は、人間に蓄積されたDNAの記憶なのかもしれませんね。

　皆さんも、癒しのひと時を如何ですか？