はちみつ~神秘の産物
ミツバチが30日間と言う短い一生の中で集められるはちみつがどのくらいかご存じでしょうか。
たったスプーンひとさじです。
働きバチが一日に500もの花を訪花して、採蜜し、それを内勤蜂に口移しし、水分を蒸発させたり、温度をコントロールしたりすることで、花蜜から糖度の高いはちみつに仕上げていきます。
これだけ科学が進んでも、人間の手では決して作り出すことができないのです。
私は、一滴のはちみつを口にするたび、ミツバチが生み出すこの神秘の産物に感謝の意を抱かずにはいられません。
はちみつは美味しいだけではなく、栄養価が高く、健康にも良いことでも注目されています。抗酸化力、免疫アップ、口内炎改善、胃腸病の改善、美肌、ダイエットなど女性にも嬉しい効果もあります。また、採蜜した花の種類や、環境、温度などにより色や味が異なります。
クラヤさんの取り扱われているギリシャのはちみつはエーゲ海に浮かぶアンドロス島で自生する花々から、世界最高峰のはちみつの宝庫と言われる西オーストラリアからは、マヌカハニーの抗酸化作用をはるかにしのぐジャラハニーやマリーハニーなど、色、香り、味わい、フレーバー、効能などそれぞれの個性があります。
いずれも広大で豊かな自然の中で育った植物からとれた貴重なはちみつで農薬や化学品を一切使用しておらず、安心して食していただけます。
私にとって、はちみつはなくてはならないものになっています。
寝る前のひとさじは一日頑張った自分へのご褒美であり、最もしあわせな瞬間です。
皆さんも生活にはちみつを取り入れて、ご自身の楽しみ方を見つけてみませんか。
その時の気分や体調に合わせて、お料理のアクセント付けにひとさじ、お砂糖代わりに、スウィーツに、紅茶やドリンクに、そして一番贅沢なのはそのままいただく。色々な国のはちみつを食べ比べしてみるのも楽しいかもしれません。
ぜひ、お気に入りのはちみつを見つけてください。
篠田裕美子
日本はちみつマイスター協会
認定講師
※コラム・写真撮影